イノベーターとは?
イノベーターとは、主に以下2つの意味がある(Weblioより)。
<1>革新者。新しい動向のつくり手。
<2>イノベーター理論の用語。革新的商品やサービスなどをいち早く受容し支持する人々。革新的採用者。 → イノベーター ・ アーリーアダプター ・ アーリーマジョリティー ・ レイトマジョリティー ・ ラガード
今回は<1>について考察する。考察す・・・・・・。考察・・・・・・。
ん~
革新者と呼ばれる著名人
日本イノベーター大賞受賞者
難しく考えると面白くないので、ここはシンプルに、世の中でイノベーター(上記<1>の意味で)と呼ばれている方々を紹介する。まずは、毎年開催されている「日本イノベーター大賞」の歴代受賞者をチェックしてみよう。
※日本イノベーター大賞・・・・・・日経BPが2002年から新しい産業やビジネスモデル、将来を支える新技術、世界に通じる新しい価値を作り上げたことによって、今の日本に活気をもたらした人物に贈られる賞(Wikipediaより抜粋)
以下、敬称略。
「日本イノベーター大賞」公式サイトやWikipediaから引用。
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2017年(第16回)
【大賞】
山田進太郎(メルカリ会長兼CEO)
<選考された理由>
スマートフォンのアプリ「メルカリ」の開発を主導し、若い世代に高い支持を受けるサービスに成長させた。ネット上に「フリマ経済圏」を広げ、アプリのダウンロード数は国内で6000万、米国で2500万ダウンロードを突破している。時価総額10億ドル(1000億円)を突破した日本では数少ないユニコーン企業(非上場で時価総額10億ドル以上)の1社とされ、米国をはじめとする海外展開にも期待がかかる。スタートアップ投資の「メルカリファンド」も設立し、CtoC(消費者間取引)の市場規模拡大に向けた取り組みを加速している。
【優秀賞】
川本栄一(川本技術研究所代表)
<選考された理由>
既存の掃除機に取り付けて水洗い機能を追加できる掃除機ヘッド「スイトル」の技術を考案した。スイトルは旧三洋電機の社員が立ち上げた家電ベンチャー企業・シリウスが2017年4月に発売。川本氏は20年以上、水掃除の研究開発を続け、アクアサイクロン技術、水を吹き出しながら吸い取るノズルの機構、空気と汚水を完全分離する特殊なファンを開発。「水掃除機」などが普及している欧米においても確立されていなかった技術で、日中米国で特許を取得している。
【優秀賞】
長沼真太郎(BAKE会長)
<選考された理由>
チーズタルトや生どら焼きなど、販売するのは1ブランド(店舗)1商品という、嗜好の多様化が叫ばれる時代に逆転の発想で急成長。商品を絞り込むことで原材料の調達から製造、販売までのサプライチェーンでの無駄を削減。北海道の工場で半製品を作り、国内および海外(中国、韓国、タイ、シンガポール、台湾など)の店舗で最終加工をすることで、できたてのおいしさと経営効率の向上を両立。設立4年で60店舗以上を展開し、菓子業界に新たなビジネスモデルを持ち込んだ。
【特別賞】
仲本千津(RICCI EVERYDAY COO)
<選考された理由>
ウガンダのシングルマザーたちが作る布バッグを日本で売るRICCI EVERYDAYを2015年に設立した。仕事を得ることが極めて難しいウガンダのシングルマザーに仕事と誇りを与えるため、アフリカン・プリントの布バッグを作る工房を現地に設立。製造はウガンダに滞在する千津氏が、販売は静岡に住む母・律枝氏(社長)が担当。国境を越えて社会課題の解決に取り組む母娘のスタートアップは、女性のみならず、多くの人々に勇気と希望を与える。
【ソフトパワー賞】
古屋雄作(脚本家)
<選考された理由>
これまで、学習教材に「うんこ」を扱ったものはなく、その大胆な発想が衝撃を与えた。小学1~6年生向けに開発した「うんこ漢字ドリル」(全6冊)には、「父が会社でうんこをもらして帰ってきた。(2年生)」など、3000超の例文全てに「うんこ」が入っている。学習指導要領に沿って学ぶ1006字を網羅しつつ、教材としてのタブーをやぶり、つまらない勉強を楽しいものに変えた。発売わずか3カ月で260万部を超すベストセラーになった。
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2016年(第15回)
【大賞】
市川和弘(セイコーエプソン)
【優秀賞】
阪根信一(セブン・ドリーマーズ社長)
【優秀賞】
中川政七(中川政七商店13代社長)
【特別賞】
菅裕明(ペプチドリーム社外取締役)【ソフトパワー賞】
石原恒和(ポケモン社長)、ジョン・ハンケ(米ナイアンティックCEO)
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2015年(第14回)
【大賞】
齊藤元章(PEZY Computing代表取締役社長)
【優秀賞】
前田佳宏(リンカーズ代表取締役社長)
【優秀賞】
道脇裕(NejiLaw代表取締役社長)
【特別賞】
谷口恒(ゼットエムピー代表取締役社長)
【ソフトパワー賞】
中川悠介(アソビシステム代表取締役社長)
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2014年(第13回)
【大賞】
藤野道格(ホンダ エアクラフト カンパニー代表取締役社長)
【優秀賞】
桜井博志(旭酒造代表取締役社長)
【優秀賞】
杉江理(WHILL最高経営責任者)
【特別賞】
西森秀稔(東京工業大学教授)
【日経ビジネス創刊45周年記念特別賞】
塩崎均(近畿大学学長)宮下盛 (近畿大学水産研究所長)
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2013年(第12回)
【大賞】
森川亮(LINE代表取締役社長)
【優秀賞】
細野秀雄(東京工業大学教授)
【優秀賞】
小田兼利(日本ポリグル会長)
【特別賞】
塚本勝巳(日本大学教授)
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2012年(第11回)
【大賞】
東レ複合材料研究所(研究所所長 北野 彰彦)
【優秀賞】
松岡俊和(北九州市環境局環境未来都市担当理事)
【優秀賞】
谷島賢(イーグルバス代表取締役社長)
【特別賞】
尾上誠蔵(NTTドコモ取締役常務執行役員研究開発センター所長)
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2011年(第10回)
【大賞】
若林克彦(ハードロック工業代表取締役社長)
【優秀賞】
スーパーコンピュータ京開発チーム(富士通次世代テクニカルコンピューティング開発本部長 井上愛一郎)
【優秀賞】
小暮真久(TABLE FOR TWO International代表)
【特別賞】
佐々木則夫(サッカー女子日本代表監督)
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2010年(第9回)
【大賞】
川口淳一郎(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所宇宙航行システム研究系教授)
【優秀賞】
佐藤謙一(住友電気工業フェロー、同社材料技術研究開発本部技師長)
【優秀賞】
平賀督基(モルフォ代表取締役社長)
【特別賞】
大山泰弘(日本理化学工業会長)
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2009年(第8回)
【大賞】
まつもとゆきひろ(Rubyアソシエーション理事長)
【優秀賞】
雨宮清(山梨日立建機代表取締役社長)
【優秀賞】
三木康弘(阿波製紙代表取締役社長)
【日経ビジネス創刊40周年特別賞】
奥山清行(KEN OKUYAMA DESIGN代表)
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2008年(第7回)
【大賞】
枋迫篤昌(マイクロファイナンス インターナショナル コーポレーション社長兼
CEO)
【優秀賞】
伊藤高明(住友化学農業化学部門主幹)
【優秀賞】
黒田義光(ファインパーツ代表取締役社長)
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2007年(第6回)
【大賞】
野尻知里(テルモハート社長兼CEO)
【優秀賞】
原昌宏(デンソーウェーブ自動認識事業部事業開発室主幹)
【優秀賞】
千賀邦行(パイロットインキ商品開発部課長第2開発部主査)
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2006年(第5回)
【大賞】
小菅正夫(旭山動物園園長)
【優秀賞】
上野隆司 (シュキャンポ・ファーマシューティカルズCEO)
【優秀賞】
山海嘉之(筑波大学大学院教授)
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2005年(第4回)
【大賞】
伊賀章(ソニー情報技術研究所長)
【優秀賞】
大平貴之(メガスター代表取締役社長)
【ジャパンクール賞】
岡野雅行(岡野工業代表取締役社長)
【ジャパンクール賞】
パフィー(ソニーミュージック事務所)
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2004年(第3回)
【大賞】
三木谷浩史(楽天代表取締役社長)
【優秀賞】
上田泰己(理化学研究所チームリーダー)
【優秀賞】
浅川智恵子(日本IBM東京基礎研究所主任研究員)
【特別賞】
田中良和(サントリー先進技術応用研究所シニアスペシャリスト)
【ジャパンクール賞】
三村仁司(アシックスグランドマイスター)
【ジャパンクール賞】
草なぎ剛(ジャニーズ事務所)
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2003年(第2回)
【大賞】
飯島澄男(NEC特別主席研究員)
【大賞】
坂村健(東京大学教授)
【優秀賞】
山田眞次郎(インクス代表取締役社長)
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2002年(第1回)
【大賞】
鈴木敏夫(スタジオジブリプロデューサー)
【優秀賞】
郡山竜(アプリックス代表取締役社長)
【優秀賞】
京塚光司(イー・エス・アイ代表取締役社長)
【特別賞】
田中耕一(島津製作所フェロー)
こうして見ると、様々な業界・ジャンルから選出されていることがわかる。
つまりイノベーターはどこの業界にも存在する。誰でもなれる!!(←後日語ります)
書籍『日本の革新者たち』で紹介された100人
先ほどは、日本イノベーター大賞 受賞者を切り口にして、イノベーター(前述した<1>の意味)を紹介したが(お一人ずつもう少し深掘りしたいなぁ)、以下のような書籍も出ているので、参考にしてみると良いかも。この『日本の革新者たち』は、野村総合研究所(NRI)の齊藤義明さんが、実際にイノベーター(革新者)100人に会ってインタビューして本にまとめられたものです(書籍の中では「100人斬り」と表現されています!)。
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